-
【写真集】梁丞佑 (SeungWoo Yang)ヤン・スン・ウー / The Best Days
¥5,800
韓国全羅北道井邑市出身。高校時代から20代までは不良として荒れた生活を送るが、自分の人生について考え直した結果「とりあえず外国に行ってみよう」と考えて1996年に30歳で来日。カメラはそれまで触ったことすらなく、学生ビザ取得のために写真専門学校に入学するが、専門学校で授業を受けるうちに写真家を志すことに。 2000年に日本写真芸術専門学校を卒業。2004年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。2006年東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。 大学時代から新宿・歌舞伎町に集う人々を題材として撮影を続ける。2017年、写真集『新宿迷子』で第36回土門拳賞を受賞。 状態良好。目立つキズ・破れなし。
-
【書籍】デヴィッド・バーン『音楽のはたらき』(2023)
¥3,000
SOLD OUT
トーキングヘッズのフロントマンであり、ワールドミュージックのレーベル「ルアカ・バップ」を設立し、自ら南米やカリブ諸地域を旅してさまざまな音楽・ミュージシャンとの交流や欧米シーンへの紹介・発掘を進めるなど、いまなお精力的な活動を続けるデイヴィッド・バーン。 『音楽のはたらき』とのタイトルであるが、それは音楽が聴衆にどうはたらきかけるか、というよりはむしろ、音楽ビジネスが社会の中でどう作用しているか、という方向性であり、下記目次のほんの一部を見てもらっても分かるとおり、かなり実践的な音楽ビジネスとそれに関するデヴィッド・バーン本人のアティチュードがふんだんに盛り込まれている渾身の一冊。 新品同様、帯付。 内容(抜粋) ●逆からの創造: 音楽が生まれる場である「空間」が、いかに音楽の形や表現に影響を与えるかを論じています。例えば、ライブ会場の音響や構造が、そこで演奏される音楽の性質を決定づけるという視点です。 ●テクノロジーと音楽: アナログからデジタルに至るまで、テクノロジーの進化が音楽制作や受容のあり方をどのように変えてきたかを詳細に分析しています。レコーディングスタジオでの作業や、音楽がデジタルフォーマットで流通することの影響についても触れられています。 ●パフォーマンスと音楽: デヴィッド・バーン自身のパフォーマンス経験を通して、音楽がどのように人々に届けられ、体験されるのかを考察しています。彼の象徴的な「ビッグスーツ」の誕生秘話なども語られます。 ●ビジネスとファイナンス: 音楽業界のビジネスモデルや経済的な側面にも言及し、音楽家が活動を継続していく上での課題や可能性について議論しています。 ●キュレーションの力: 無限に存在する音楽の中から、いかにして音楽を選び、聴衆に提示するか、というキュレーションの重要性についても語られています。 ●コラボレーション: 他のアーティストとの共同作業がいかに音楽に新たな側面をもたらすか、そのプロセスと意義について掘り下げています。
-
【カセットブック】SNAKE MAN SHOW カセット・ブック FALLOUT SHELTER カセット 箱付き
¥2,000
SNAKE MAN SHOW/カセット・ブック「FALLOUT SHELTER」カセット付です。 桑原茂一を中心としたユニット、スネークマンショーによる、ラジオショーを収録したカセットテープが付属しています。本体のくりぬき部分にカセットを収納。函付。帯ナシ。状態良好。 #スネークマンショー #桑原茂一 #YMO
-
【書籍】メビウス「B砂漠の40日間」Mœbius / 40 days dans le desert
¥12,000
世界中に影響を与えるフランスの漫画家(バンドデシネ作家)「メビウス」の最高傑作と名高い一冊。 60歳を過ぎたメビウスが、ラフスケッチや下描きをせずに鬼の一発描き。しかも修正ひとつ入れずに仕上げた、奇跡の絵物語。砂漠で瞑想する男の前に現れる無数の神秘的イメージ。天使や髑髏、宇宙的生命体から不思議動物まで、夢幻の光景を筆のおもむくまま、自由に描ききった、まさに「神業」。人間、一生に一回はこんな偉業が成し遂げられるのかと感動します。 ※表紙はメビウスのイラストが浮き出して見える「3D立体視」特殊加工 ※巻末にメビウス最新インタビュー収録 ※表紙マドの一部が少しだけ破れています。通読には問題ありません。
-
【書籍】ノイズウォー/秋田昌美
¥5,500
SOLD OUT
本邦ノイズミュージックの第一人者ともいえるMerzbow(メルツバウ)こと秋田昌美による、ノイズ・ミュージックに関する初の本格的な論考。1970年代後半の胎動期から1980年代初頭にかけて展開・活性化したノイズ・ミュージックの進化と波及の様相を、冷徹な視点で分析し、その「言語化」を試みる。 ノイズの歴史と展開: ノイズ・ミュージックがどのように生まれ、現代音楽に全く新しい手法をもたらしたのかを、その初期の10年間に焦点を当てて解説。ノイズとサブリミナル効果、「無音」レコード、メール・ミュージック、地下ラジオ・ネットワークの展開、これら具体的な事象を挙げてその多様な表現形態を紹介。 思想的背景と価値観: なぜ人々がこのような「暴力的な音」を好んで聴くのか、ノイズ・ミュージックがどのように位置づけられるべきなのかといった問いに対し、著者の経験や過去の事例を交えながら考察を展開。 既成概念への挑戦: 音楽雑誌などではなかなか語られない、ロックやアートとしての音楽といった既成概念に対する、著者の視点やネガティブアプローチが提示されています。スロッビング・グリスルなどのインダストリアルミュージックについても触れ、その影響や関連性を論じる。
-
【書籍】吉本隆明、坂本龍一「音楽機械論」ソノシート・函付
¥4,500
詩人であり評論家の吉本隆明と、音楽家の坂本龍一による対談評論。1984年、坂本の創作現場に吉本が立ち会い、デジタル・シンセサイザーなどを用いた当時の最先端だった作曲手法を坂本が解説する。そこでは音楽が作品として屹立していく様が描かれ、同時にモードが変わりつつある文化の時勢を見極め、未来を予測する先見的な対話が紡がれた。既成概念が壊され、技術革新による新時代到来を予見できた時代のドキュメント。ちなみに坂本は「Ev.Cafe」の中で「吉本さんは根本的に音楽が分かってない」とか言ってる。 吉本と坂本による幻の楽曲を収録したソノシート「Hitosashi-Yubi no Etude」付。 1986年発行。 函に経年のシミありますが(画像参照)、本体には問題ありません。
-
【書籍】坂本龍一・全仕事(1991)
¥3,500
音楽家・坂本龍一(1952–2023)が、音楽活動を通じてプライベートに保存してきた創作ノート、楽譜、メモ類など膨大な未公開資料と彼のメディアへの発言、未公開インタビュー等をもとに、その全仕事、全思考を追い、彼の音楽活動の全貌を集大成。巻末の充実した文献リストも必見です。 1991年発行。 概ね状態良好ですが、角に経年のアタリがあります。
-
【書籍】DRUM‘N’BASS: 終わりなき物語(1998)
¥4,800
SOLD OUT
ゴールディ、LTJブケム、ロニ・サイズを生み出したUKドラムンベースシーンの全貌の書。1990年代初頭に出現し、ジャングルはUKにおいてパンク以来最も重要なサブカルチャーとなった。この現象の起源と発展過程には、複数のストーリーがある。本書は、この画期的なサウンドの勃興を目の当たりにした人々の経験と意見を通して、このシーンの豊かで多様性のある歴史を探る。ハードステップからドラムンベースまで、インナー・シティーの最前線から郊外のベッドルーム・スタジオまで、『ドラムンベース―終わりなき物語は』、ドラムンベースを発展させ形成した、クルー、地域、ファッション、ドラッグ、環境、そしてテクノロジーについて物語る。ドラムンベースという音楽ジャンルが、単なるサウンドの進化だけでなく、それを取り巻く社会、文化、そして人間ドラマを包括的に描いた、包括的な歴史書。
-
【ZINE】PANINARO MAGAZINE 001
¥1,500
グラスゴー発、サッカー(football)、ファッション、音楽を融合した、カルチャー誌「PANINARO MAGAZINE 001」。状態良好。 #footballcasuals #casuals #80scasuals #adidas
-
【書籍】三上晴子 ALL HYBRID 1984-1990
¥3,500
1990年。A5判。ぺヨトル工房刊。稀代の女性メディアアーティスト、三上晴子の、おそらく唯一の作品集。カバーは劣化していますが、中身は綺麗です。
-
【書籍】島洋之助「貞操の洗濯場」
¥12,000
医師、ルポライター、おでん屋と、多彩な顔を持ち、自らを「特異文芸家」と言い放つ謎多き作家、島洋之助。昭和5年に勢いのありすぎる雑誌広告で話題になった『童貞の機関車』と同著者です。発売された当時の雑誌広告も載せておきます。むちゃくちゃな力任せのエネルギー溢れる文体でド肝を抜くと思えば、島根県観光連盟 事務局長などの肩書きもあったりして、わけのわからない人です。市場にはあまり出回っておらず、現在は国会図書館で読めるようです。カバーなし、経年の劣化や背表紙剥がれあるものの、通読には問題ありません。
-
【書籍】『変態風俗史料』相馬二郎 金竜堂(昭和13年)
¥2,500
函ナシ、経年のシミ、背表紙剥がれ等はありますが、通読に問題なしです。 肝心の内容、は下記目次をご覧になり、お察しください。 『変態風俗史料』相馬二郎 金竜堂(昭和13年) 目次: 変態は単なる耽奇ではない ▼変態嫉妬考 嫉妬の語義/嫉妬の原因/女性の嫉妬深い理由/変態性嫉妬/性器に対する嫉妬/性器に対する復讐/新聞に現はれた実例/狂的復讐を企てた男 ▼処女非処女の鑑定 処女の定義/純潔を尚ぶ所以/処女膜/血液の変化/肉体の変化/精神状態の変化 ▼性的犯罪の種々相 性的犯罪の種類/性欲異常と性欲満足のプロセス/姦通/恥耻は姦通の抑制機/危険な性的不均衡/堕胎/堕胎是認の時代/強姦/強盗と強姦/売淫/公娼と私娼の区別/異性動物虐待/性的児童虐待/老人が幼少者を選ぶ理由/性的神経衰弱症/髪切り/油かけ、薬品かけ/屍姦/屍姦と法律/屍姦の実例/殺人淫虐症/露出狂/窃視狂/食人症/鶏姦/性的崇物狂/糞淫症/実例と制裁 ▼変態結婚風俗の種々相 五歳の夫と二十歳の妻/死んだ子供の結婚式をあげる/女の児が生れるまで供物を捧げる/牛と娘とを交換する話/婚姻の床は娘の父の家で/生れた子供を殺せば浮気の権利を得る/貧乏の買手から金持の買手へ/半分だけの結婚をしたもの?/娘の競売が開催される話/勇敢でなければ結婚出来ない話/処女よりも寡婦の値が高い/サハラ砂漠地方の娘/『若干の金額にて、足下に娘を売却す』/換玉の女が送られてくる/三種の結婚方法/最初の接吻の値段/夫の為めに妾を養育する義務がある/第一の女房が第二の女房を拵へる/女房等が働いて夫は遊んでゐる国/其の晩のお伽がつきもの/マンボ・ジャンボ/若し処女であったら?/結婚してから七日間/縁談を二度以上は断はれない部落/マヌウ法典の一項/好きな者に身を任せるお祭/独身者は妾をもつ/花嫁の着物を花婿の着物を結ぶ/貴族の女の生んだ子は貴族/娘の好きなやうに結婚させる/見てみないふりをする/『人若し妻を娶りて』/地位の下の者との結婚は大罪/波羅門の虫のいゝ話/原始ギリシャの男に対する『女』の言葉/裸体の娘等の体操/お人善しのステプシアデス/貧乏で金持の女と結婚すれば/妊娠中のマルシヤを譲ったカトオ/第一には女王の命令に従ひ/『一三十人の男に侵されて』/アメリカ野蛮人の姦通/姦通が極く普通の事として/四人の証人と姦通/接吻も姦通なり/夫の姦通を気にしてはいけない/驢馬の小便を頭へ注ぎかける/男根の切断/姦婦を裸体にして町を歩行さす/子を生まないと競売に附す/『お前を離縁する』/酒飲みの女と怒鳴る女/男性不能の事/亡父の墓の上で絞殺される/生々しい傷痕のある女が/鰥夫と寡婦/奇怪なる順縁制度 ▼変態性欲の種々相: 変態性欲の定義/変態性欲の原因/変態性欲の種類/顛倒的性欲/窃視狂・陰部露出症/この傾向の見世物/『宮比の神の裸体踊』/露出性式偶像/今様八犬伝犬に戯れ君子さんの負傷/蛇を愛する女/○○敵動物嗜好/肖像姦/わが国に於ける文献/〇〇口〇/准色情狂 ▼原始男女関係に於ける奇怪なる様式: 奇怪なる男女の結合/近親結婚の例/試験結婚の実例/文明人の思惟の外にある部分的結婚の考察 ▼結婚の変遷と畜妾制度: 乱婚時代/対偶婚/家族制度と『めかけ』/欧米に於ける畜妾/妾の歴史的考察/妻妾同居の残酷/妻妾同居の実例/妻と妾との対比/娼婦性の女と妾/娼婦性の女の変態的欲望 ▼一妻多夫雑考: 一妻多夫の俗習と起源/各地に於ける一妻多夫/特に奇怪なる一妻多夫の様式/バアル婚姻への道程 ▼江戸城大奥の荒淫生活: 性生活に於ても暴君/寵妾の新陳代謝/歴代将軍の荒淫/御殿女中の性的生活/役者買ひ/僧侶 ▼掠奪結婚の奇習: 額に朱を塗るのは血を意味する/カムチャツカでの難解な結婚式/自由結婚に国境なし/女の掠奪を名誉とする習俗 ▼裸体美雑考: 医学的に観た裸体美/裸体画の起原/春画と裸体画/春画の由来/浮世画と裸体美/江戸時代の裸体美鑑賞 ▼口碑と伝説に現はれたる変態結婚: 古代人の思想 ▼亡魂と人間との恋愛と結婚: 祈って幽霊に契る/金閣寺の幽霊と契った武士/塚中に契る/亡霊と不義を働いた庄屋の妻/亡霊と契って男児を生む/亡霊と知らずして契る ▼神仏が化身して人間と交はつた話: 弁天化身して馬士の妻となる/吉祥天女と行者/偶像強姦の一種か?/『羽衣』について/赫屋姫/現代科学と古代人の思惟/美女天より下る/蛇と人間との交情/大蛇に愛着せられた李カン《王+官》/蛇性の淫/女に懸想した蛇/僧と蛇/九頭の龍と同棲した僧/妻蛇と化して新夫を呑む/蛇、夫と化して妻を孕ます/大蛇娘を襲ふ/狐と契を交した男/玉藻前の妖/一夜妻/狐妻/進化論の暗示/夢に蟻の婿となつて快楽す/狼妻となつて二子を生む/鬼若者と化して美女と契る/正体の知れぬ情人 ▼接吻物語: キツスの起原/原始時代の母子の愛情から/野蛮時代の味覚嗅覚の発達が変化して/聖書とキツス/キツスの種々相/キツスが現在の如く世界的の習慣となつた道程/レンテンセレモニー/キツスのお祭と共進会/売キツスと接待キツス/キツスのない国/日本のキツス ▼川柳を通じて観たる性的風俗考: 『柳樽』を三稜鏡として/川柳補遺(・醜婦 ・旅 ・恋 ・姑 ・嫉妬) ▼変態刑罰史: 火燈/磔刑/串刺/鋸挽/牛○○、車○○/煮〇し/男女の生殖器を毀傷する刑/鼻を切り取る刑/捺火印刑とヒ《非+りっとう》刑/黥刑/獄門/斬罪/切腹/死罪、下手人/晒/其他の刑罰 ▼食人奇譚: 小児及女子嗜食/病者老人死人を喰ふ/復讐による食人/迷信による食人/支那食人史/○○料理/心臓の羹《スープ》/○○〇膾/臀肉の塩漬/○○の料理/頬肉/生血をすゝる/人地風呂 ▼変態殺人考: 文化と犯罪/外国の部/日本の部 ▼変態見世物史: 足芸の女/腹芸の男/眼球の力持/大睾丸と大陰茎/女相撲/猥褻見世物/放屁名人/見世物小屋/見世物のカラクリ ▼淫薬及淫具考: 淫薬淫具の使途と目的/人類に対する皮肉/四つ目屋/大阪の黒行燈/長命丸・女悦丸/荒唐無稽なる笑ふべし/その害を受けし男女/支那の淫薬/外国製の人口○○/男性の○○○○/外国製の人口○○/女性の○○○○/吾妻〇/張〇/よろひ形・かぶと形/……・・・…玉 ▼男女関係の隠語秘帖: ▼明治初年の変態世相: 急拵への珍苗字/最初の外人自殺/紙幣を守札と誤る/八幡不知の大流行/提燈屋伊庭想太郎/斬髪珍聞/御法度の仇討/天子様の鱗/暴動に囚人利用/新聞雑誌珍名づくし/カフエーの元祖/引張凧の西郷札/国籍脱退届/西郷星/モダンガールの先駆/男女同権論の始祖/伝書鳩のはじめ ▼江戸時代の堕落: 人口増殖率緩慢の原因/堕胎と殺児/堕胎専業の女医/中條流/堕胎薬/産児制限と地蔵尊
-
【書籍】THE WHO コンプリート・クロニクル“ANYWAY ANYHOW ANYWHERE”
¥1,200
帯の「世界最高の最低なロックンロール・バンド」が秀逸すぎる。1958年から1978年までのザ・フーの活動を年単位で詳しく紹介。メディア出演、レコーディング・セッション、ディスコグラフィーから各ソロ活動など多岐にわたる情報が掲載されている。時期的には1970年代後半までの活動が中心です。ま、黄金期ですから。「ハッピージャック」レコーディング時に。ドラムスのキース・ムーンが、どないかしてコーラスに参加しようとしたけど、メンバーにとにかくやめてくれって言われたが、キースは一回スタジオをでるフリをして、こっそり戻ってきて、見つからんようにマイクに忍び寄った、というエピソードが可愛すぎる。キースLOVE。帯付き、状態良好。
-
【書籍】ローリングストーンズ「悪魔を憐れむ歌」(1998)
¥1,000
ジャガー/リチャーズの側近トニー・サンチェスが著した、ストーンズのリアル人間模様。彼らのドラッグ問題や人間関係、そして当時の音楽シーンの裏側を生々しく描いたものです。ブライアン・ジョーンズの死や、アニタ・パレンバーグ、マリアンヌ・フェイスフルといった女性たちとの関係、そしてヘロインなどのドラッグが彼らの人生に与えた影響などが詳細に記されています。ローリング・ストーンズというバンドの光と影、スターとしての華やかさと同時に、その内側に潜む葛藤や破滅的な側面を赤裸々に描いたドキュメント。暴露本ちゃ暴露本。
-
【書籍】屠場(とば) abattoir / 写真・本橋成一(2011)
¥2,500
牛を屠り、成形されて出荷される。うちの近所も食肉産業とは縁遠いところではない。あたたかな光で包まれた食卓の上に並ぶジューシーなお肉たちは、例外なく屠殺という行為、人間による生殺与奪の順序を踏んでいる。それは食肉加工だけではなく、山の木を伐採し立派なテーブルを作り、その上に命を奪われたフレッシュな野菜が、新鮮なお肉が、とれたての魚が、なんにせよ殺されたものたちばかりで彩られ、それを毎日バクバク食べることで我々は生きている。屠殺の過程に思いを馳せることは自身の食や暮らしと向き合う場合にもとても重要なことである。巻末の写真解説では、牛を屠る作業がいかに大変で複雑かがよく分かる。「わしらは人間、わしらこそ人間」という、部落解放同盟松原支部の業者の言葉が胸に刺さる。
-
【古書】Sculptures Africains
¥1,000
アフリカの彫刻に関する一冊。図版も多く、刺激的なアフリカン・プリミティブアートが楽しめます。
-
【書籍】村井市郎/河内の音頭いまむかし(1994)
¥8,000
超おすすめ!河内音頭の歴史と文化を多角的に掘り下げた一冊。 河内音頭で有名な八尾市役所から刊行されているガチもの。 よくある音頭の解説にとどまらず、その成り立ちから現代に至るまでの変遷、社会背景との関わり、そして人々の生活にどのように根付いてきたかが詳細に記述されている。 ⚫︎河内音頭の起源と発展: 河内音頭がどのように生まれ、地域の祭りや行事を通じて発展していったのかを歴史的にたどる。 ⚫︎音頭取りと演者の系譜: 河内音頭を支えてきた音頭取り(歌い手)や演奏者たちに焦点を当て、彼らの技術や個性がどのように音頭を形作ってきたかを紹介。有名な音頭取りのエピソードも。 ⚫︎社会と文化の中の河内音頭: 河内音頭が、庶民の娯楽としてだけでなく、労働歌や地域の連帯を強める手段としても機能してきた側面を考察。 ⚫︎現代における河内音頭: 高度経済成長期以降の音頭のあり方、若者文化への影響、そして現代における保存・継承の取り組みについて触れられている。伝統芸能としての価値と、新しい形での可能性の議論も。 ⚫︎歌詞と物語性: 河内音頭の歌詞に込められた物語や、人々の喜怒哀楽、世相を反映した表現についても詳しく分析。 著者の村井市郎氏は、別のラジオ番組で「河内音頭のルーツは中河内・南河内ではなく、北河内の交野節である」とハッキリ述べられていますけどね。ま、八尾市に頼まれたら、そら、ね。
-
【書籍】田中雄二/電子音楽 in JAPAN
¥3,500
日本の電子音楽史を包括的にまとめた大著。2001年刊行。 ⚫︎日本の電子音楽の黎明期から発展期までを網羅: 1955年にNHK電子音楽スタジオで生まれた日本の電子音楽の起源から、その後の発展、ポピュラー音楽への浸透、特にYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)によるテクノポップの隆盛とその終焉(概ね1981年頃まで)を詳細に描いている。 ⚫︎フロンティア・スピリットの追求: 当時未知の音楽であった電子音楽を追求した先駆者たちの探求心や試行錯誤に焦点を当て、その発展の軌跡を丹念に辿る。シンセサイザーなどの電子楽器の開発と利用実践に関する情報を整理。 ⚫︎幅広い視点からの多角的な記述: 電子音楽の専門的な内容だけでなく、それが日本の音楽業界や文化に与えた影響、そして時代ごとの社会背景との関連性についても言及。YMOを中軸としながらも、それ以前の知られざる歴史や、エレクトロニクスがもはや特別なものではなくなった90年代以降の動向に触れる。 ⚫︎証言集としての価値: 半世紀にわたる日本の電子音楽の歴史を、関係者たちの証言や貴重な資料を基に編纂した、綿密な調査に裏打ちする。 その厚さや内容の緻密さから、「電話帳位に厚い」「ダントツに精緻な内容」と評される名著です。
-
【書籍】岸政彦氏・柴崎友香『大阪』初版・帯付
¥1,000
社会学者の岸政彦氏と小説家の柴崎友香氏が、それぞれ「大阪へ来た人」と「大阪を出た人」という異なる視点から、大阪という街とそこで暮らす人々の生活、そして自身の人生を綴った共著エッセイ。 小川雅章さんの装画が素晴らしい。ぜひ単行本で手に取ってみてください。