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【単行本】岡潔『情緒と創造』
¥2,400
岡潔『情緒と創造』、単行本です。帯付・新品同様。日本の数学者であり哲学者でもあった岡潔が、学問・芸術・人間の本質に迫る深い洞察を綴った随筆集。「人間の本質は「知」ではなく「情」にある。」、「日本人は古来より「情緒」を重んじて生きてきた民族であり、そこに独自の文化と創造性がある。」、「創造とは既存の知識を組み合わせるのではなく、直感や閃きによって「新たなものを生む行為。」、など、響くところ多数。帯付・状態良好。
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【単行本】伝説と稗史(1977)・伝説民話文学研究会編
¥1,500
公的な歴史書には記録されない民間伝承や個人的な記録がいかにして歴史の一部となり、人々の記憶や文化に影響を与えてきたかを深く掘り下げた一冊。この上方編、とくに北河内・中河内・南河内の説話が多く掲載されており、当店からほど近いエリアのエピソードもたくさん収録されています。
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【単行本】春情妓談水揚帳全釈
¥2,500
春情妓談水揚帳は、江戸時代の読本作家・為永春水によって著された作品です。彼の代表作の一つであり、当時の江戸の吉原遊廓を舞台に、そこで働く女性たち(遊女)の人間模様や恋愛、悲哀を描いたもので、この全釈は、それを現代語訳にて丁寧に解説し、単なる物語ではなく、遊廓の専門用語や隠語、行為のしきたりについて、まるで学術書のように注釈や解説を加えていくという独特の形式となっています。
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【書籍】河内名所図会:限定出版950部(1975)
¥9,000
江戸時代後期に刊行された河内国(現在の大阪府東南部)の地誌であり図版書である「河内名所図会」全六巻を一冊にまとめたもの。江戸後期の河内国の地理、歴史、文化を知る上で貴重な資料であり、江戸時代の庶民の生活や信仰、地域の特色を窺い知ることができます。絵図が豊富であるため、ビジュアルでも地域の様子を把握しやすいのが特徴といえます。店主の氏神でもある、羽曳野市・誉田八幡宮や、応神天皇陵もガッツリ図解されています。うれしい。 発行年:2010年初版・函有・帯付 サイズ:165mm × 224mm × 30mm
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【書籍】『変態風俗史料』相馬二郎 金竜堂(昭和13年)
¥2,500
函ナシ、経年のシミ、背表紙剥がれ等はありますが、通読に問題なしです。 肝心の内容、は下記目次をご覧になり、お察しください。 『変態風俗史料』相馬二郎 金竜堂(昭和13年) 目次: 変態は単なる耽奇ではない ▼変態嫉妬考 嫉妬の語義/嫉妬の原因/女性の嫉妬深い理由/変態性嫉妬/性器に対する嫉妬/性器に対する復讐/新聞に現はれた実例/狂的復讐を企てた男 ▼処女非処女の鑑定 処女の定義/純潔を尚ぶ所以/処女膜/血液の変化/肉体の変化/精神状態の変化 ▼性的犯罪の種々相 性的犯罪の種類/性欲異常と性欲満足のプロセス/姦通/恥耻は姦通の抑制機/危険な性的不均衡/堕胎/堕胎是認の時代/強姦/強盗と強姦/売淫/公娼と私娼の区別/異性動物虐待/性的児童虐待/老人が幼少者を選ぶ理由/性的神経衰弱症/髪切り/油かけ、薬品かけ/屍姦/屍姦と法律/屍姦の実例/殺人淫虐症/露出狂/窃視狂/食人症/鶏姦/性的崇物狂/糞淫症/実例と制裁 ▼変態結婚風俗の種々相 五歳の夫と二十歳の妻/死んだ子供の結婚式をあげる/女の児が生れるまで供物を捧げる/牛と娘とを交換する話/婚姻の床は娘の父の家で/生れた子供を殺せば浮気の権利を得る/貧乏の買手から金持の買手へ/半分だけの結婚をしたもの?/娘の競売が開催される話/勇敢でなければ結婚出来ない話/処女よりも寡婦の値が高い/サハラ砂漠地方の娘/『若干の金額にて、足下に娘を売却す』/換玉の女が送られてくる/三種の結婚方法/最初の接吻の値段/夫の為めに妾を養育する義務がある/第一の女房が第二の女房を拵へる/女房等が働いて夫は遊んでゐる国/其の晩のお伽がつきもの/マンボ・ジャンボ/若し処女であったら?/結婚してから七日間/縁談を二度以上は断はれない部落/マヌウ法典の一項/好きな者に身を任せるお祭/独身者は妾をもつ/花嫁の着物を花婿の着物を結ぶ/貴族の女の生んだ子は貴族/娘の好きなやうに結婚させる/見てみないふりをする/『人若し妻を娶りて』/地位の下の者との結婚は大罪/波羅門の虫のいゝ話/原始ギリシャの男に対する『女』の言葉/裸体の娘等の体操/お人善しのステプシアデス/貧乏で金持の女と結婚すれば/妊娠中のマルシヤを譲ったカトオ/第一には女王の命令に従ひ/『一三十人の男に侵されて』/アメリカ野蛮人の姦通/姦通が極く普通の事として/四人の証人と姦通/接吻も姦通なり/夫の姦通を気にしてはいけない/驢馬の小便を頭へ注ぎかける/男根の切断/姦婦を裸体にして町を歩行さす/子を生まないと競売に附す/『お前を離縁する』/酒飲みの女と怒鳴る女/男性不能の事/亡父の墓の上で絞殺される/生々しい傷痕のある女が/鰥夫と寡婦/奇怪なる順縁制度 ▼変態性欲の種々相: 変態性欲の定義/変態性欲の原因/変態性欲の種類/顛倒的性欲/窃視狂・陰部露出症/この傾向の見世物/『宮比の神の裸体踊』/露出性式偶像/今様八犬伝犬に戯れ君子さんの負傷/蛇を愛する女/○○敵動物嗜好/肖像姦/わが国に於ける文献/〇〇口〇/准色情狂 ▼原始男女関係に於ける奇怪なる様式: 奇怪なる男女の結合/近親結婚の例/試験結婚の実例/文明人の思惟の外にある部分的結婚の考察 ▼結婚の変遷と畜妾制度: 乱婚時代/対偶婚/家族制度と『めかけ』/欧米に於ける畜妾/妾の歴史的考察/妻妾同居の残酷/妻妾同居の実例/妻と妾との対比/娼婦性の女と妾/娼婦性の女の変態的欲望 ▼一妻多夫雑考: 一妻多夫の俗習と起源/各地に於ける一妻多夫/特に奇怪なる一妻多夫の様式/バアル婚姻への道程 ▼江戸城大奥の荒淫生活: 性生活に於ても暴君/寵妾の新陳代謝/歴代将軍の荒淫/御殿女中の性的生活/役者買ひ/僧侶 ▼掠奪結婚の奇習: 額に朱を塗るのは血を意味する/カムチャツカでの難解な結婚式/自由結婚に国境なし/女の掠奪を名誉とする習俗 ▼裸体美雑考: 医学的に観た裸体美/裸体画の起原/春画と裸体画/春画の由来/浮世画と裸体美/江戸時代の裸体美鑑賞 ▼口碑と伝説に現はれたる変態結婚: 古代人の思想 ▼亡魂と人間との恋愛と結婚: 祈って幽霊に契る/金閣寺の幽霊と契った武士/塚中に契る/亡霊と不義を働いた庄屋の妻/亡霊と契って男児を生む/亡霊と知らずして契る ▼神仏が化身して人間と交はつた話: 弁天化身して馬士の妻となる/吉祥天女と行者/偶像強姦の一種か?/『羽衣』について/赫屋姫/現代科学と古代人の思惟/美女天より下る/蛇と人間との交情/大蛇に愛着せられた李カン《王+官》/蛇性の淫/女に懸想した蛇/僧と蛇/九頭の龍と同棲した僧/妻蛇と化して新夫を呑む/蛇、夫と化して妻を孕ます/大蛇娘を襲ふ/狐と契を交した男/玉藻前の妖/一夜妻/狐妻/進化論の暗示/夢に蟻の婿となつて快楽す/狼妻となつて二子を生む/鬼若者と化して美女と契る/正体の知れぬ情人 ▼接吻物語: キツスの起原/原始時代の母子の愛情から/野蛮時代の味覚嗅覚の発達が変化して/聖書とキツス/キツスの種々相/キツスが現在の如く世界的の習慣となつた道程/レンテンセレモニー/キツスのお祭と共進会/売キツスと接待キツス/キツスのない国/日本のキツス ▼川柳を通じて観たる性的風俗考: 『柳樽』を三稜鏡として/川柳補遺(・醜婦 ・旅 ・恋 ・姑 ・嫉妬) ▼変態刑罰史: 火燈/磔刑/串刺/鋸挽/牛○○、車○○/煮〇し/男女の生殖器を毀傷する刑/鼻を切り取る刑/捺火印刑とヒ《非+りっとう》刑/黥刑/獄門/斬罪/切腹/死罪、下手人/晒/其他の刑罰 ▼食人奇譚: 小児及女子嗜食/病者老人死人を喰ふ/復讐による食人/迷信による食人/支那食人史/○○料理/心臓の羹《スープ》/○○〇膾/臀肉の塩漬/○○の料理/頬肉/生血をすゝる/人地風呂 ▼変態殺人考: 文化と犯罪/外国の部/日本の部 ▼変態見世物史: 足芸の女/腹芸の男/眼球の力持/大睾丸と大陰茎/女相撲/猥褻見世物/放屁名人/見世物小屋/見世物のカラクリ ▼淫薬及淫具考: 淫薬淫具の使途と目的/人類に対する皮肉/四つ目屋/大阪の黒行燈/長命丸・女悦丸/荒唐無稽なる笑ふべし/その害を受けし男女/支那の淫薬/外国製の人口○○/男性の○○○○/外国製の人口○○/女性の○○○○/吾妻〇/張〇/よろひ形・かぶと形/……・・・…玉 ▼男女関係の隠語秘帖: ▼明治初年の変態世相: 急拵への珍苗字/最初の外人自殺/紙幣を守札と誤る/八幡不知の大流行/提燈屋伊庭想太郎/斬髪珍聞/御法度の仇討/天子様の鱗/暴動に囚人利用/新聞雑誌珍名づくし/カフエーの元祖/引張凧の西郷札/国籍脱退届/西郷星/モダンガールの先駆/男女同権論の始祖/伝書鳩のはじめ ▼江戸時代の堕落: 人口増殖率緩慢の原因/堕胎と殺児/堕胎専業の女医/中條流/堕胎薬/産児制限と地蔵尊
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【書籍】屠場(とば) abattoir / 写真・本橋成一(2011)
¥2,500
SOLD OUT
牛を屠り、成形されて出荷される。うちの近所も食肉産業とは縁遠いところではない。あたたかな光で包まれた食卓の上に並ぶジューシーなお肉たちは、例外なく屠殺という行為、人間による生殺与奪の順序を踏んでいる。それは食肉加工だけではなく、山の木を伐採し立派なテーブルを作り、その上に命を奪われたフレッシュな野菜が、新鮮なお肉が、とれたての魚が、なんにせよ殺されたものたちばかりで彩られ、それを毎日バクバク食べることで我々は生きている。屠殺の過程に思いを馳せることは自身の食や暮らしと向き合う場合にもとても重要なことである。巻末の写真解説では、牛を屠る作業がいかに大変で複雑かがよく分かる。「わしらは人間、わしらこそ人間」という、部落解放同盟松原支部の業者の言葉が胸に刺さる。
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書籍】I SHOT ANDY WAHOL ポップカルトブック 帯付 状態良好
¥2,500
ウォーホルを撃った謎の女。1996年に公開された同名映画のオリジナル・シナリオを中心に、1968年にポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホルを銃撃した女性、ヴァレリー・ソラナスの生涯を追った一冊。ソラナスという人物を通して、1960年代のポップカルチャー、とくにウォーホルが築き上げたアート共同体「ファクトリー」の光と影を描き出す。アンディ・ウォーホル銃撃事件という美術史に残る出来事の裏側にいた、ヴァレリー・ソラナスという女性。彼女が狂っていたのか、それとも何か強い主張があったのか。 出版社:早川書房 出版年:1996年 サイズ:150mm×208mm ページ:246P
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【大型本】米レトロ・ガソスタ本「Roadside Memories」A Collection of Vintage Gas Station Photographs
¥2,500
公共や個人のコレクションから膨大に集められたヴィンテージのガソリンスタンド写真を集めた貴重な一冊。1920年代から1970年代にかけてのガソリンスタンド、ポンプ、クラシックカー、広告、建築など、500点以上の画像掲載。当時のアメリカにとって、ロードサイドの象徴としてのサービスステーションを軸に社会を読み解く。 発行年:1997 サイズ:276mm×215mm
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【大型本】荒俣宏「民族博覧会」
¥1,200
「ファンタスティック12」シリーズの第4巻にあたる本書は、18〜19世紀にかけての人類誌に焦点をあて、当時の図録からみるアジア、アフリカ、ヨーロッパなど、各地の民族の文化や意識を読み解く。当時は「異民族」が西洋人を頂点とする人種的進化の各発展段階を示すモデルとして捉えられていたことがよく分かる。図版が多く、眺めるだけでも楽しい一冊です。 発行年:1990年初版 サイズ:265mm × 190mm × 20mm
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【大型本】荒俣宏「熱帯幻想」
¥1,200
よくつけたタイトル。人はなぜ熱帯に幻想的な想いを描くのだろうか。「ファンタスティック12」シリーズの第7巻にあたる本書は、18世紀に文明圏から隔絶された「野生」の中に「楽園」を見出し、熱帯の島々へと旅立った「楽園の発見者たち」にスポットをあてている。 学者や研究者たちはこぞって、ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアの島々を巡ったが、その真の目的は、先進国の人間、つまり高貴な野蛮人による改宗、ひいては植民地化のはじまりでもあった、というシニカルな内容。図版が多く、眺めるだけでも楽しい一冊です。 発行年:1990年・帯付 サイズ:265mm × 190mm × 20mm
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【雑誌】チャンプロード 2011 2月号
¥3,000
平成の族雑誌の定番「チャンプロード」です。表紙から裏表紙まで、1ページずつツッコミ入れるだけで3日はかかりそうなほど充実の内容です。懐かしの紅音ほたるの連載あり。「〇〇、ポケベル鳴らしてや」「打倒!懲役!」など目の眩むパワーワードが満載。もはや文通コーナーにおいては爽快なまでの偏差値の低さになぜか胸躍る感があります。紅音ほたる、懐かしいなぁ。。。
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【単行本】ピストルと刑荊〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦
¥1,200
「飛鳥会事件」として知られる、部落解放同盟と山口組の二足のわらじを履き潰した男、小西邦彦のノンフィクション。のちに部落解放同盟は小西の悪行を「エセ同和行為」と断じたが、著者の角岡によれば「一部の同盟員にとって、小西はスポンサーであったのではないか」とも書かれている。行為はともかく、とにかく豪快なエピソード満載でおもしろい。
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【単行本】左翼本『ザ・レフト』UK左翼セレブ列伝/ブレイディみかこ
¥1,000
英国のさまざまな分野のセレブリティ12名取り上げ、その人生や発言を通じて「左翼」の意味を問い直しています。登場人物には、Mr.ビーン、映画監督のケン・ローチ、ダニー・ボイル、ミュージシャンのモリッシー(元ザ・スミス)、ベズ(ハッピー・マンデーズ)、ビリー・ブラッグなどが含まれています。The Smithのモリッシーなんかは左右グラグラですが、とにかくその都度都度、言いたい人なんだということはよく分かります。店主はケン・ローチの「SWEET SIXTEEN」なんかが好きです。